初期画面のHTMLとCGIの結果としてのHTMLが紹介されたところで、HTMLの基本について学習しておきましょう。
HTML (Hiper Text Markup Language) とはプログラムではなく表示を行うための仕様と考えることができます。
つまりTCP/IPを通信とするHTTPプロトコルによってHTTPサーバーから送られてきたHTMLソースやローカルPCに
保存されているHTMLソースはブラウザによって翻訳されて表示されます。
この文書や画像表示のための規約としてHTMLがあります。
HTMLは一言で言うとタグ言語の一種です。
全体は <html>
というタグに始まって </html>
タグで終了します。
このように対となる制御項目を組み合わせる表現を「タグ言語」と呼びます。
System i の開発者はまだ HTMLのタグ言語に慣れていないかも知れませんが、
OS/400のユーサティーリィーなどで提供されていて、普段毎日、眼にしているWRKOUTQ, WRKACTJOB, ....
などの画面表示は「パネル・グループ」と呼ばれるタグ言語によって表示されています。
タグ言語には DSPF
のように何行目の何桁目のような明示的な表示位置の配置指定はありません。
普段、ブラウザで HTMLを表示するときにブラウザの表示ウィンドウを大きくしたり小さくしても文字の配置は、
それなりに正しく表示されていることに注意してください。
System i の「パネル・グループ」も 80桁画面だけでなく 132桁画面の場合の表示も適切に再配置されて
表示されます。