実行環境

103.もういちど CCSID を考える

76. CCSID とは?」で初めて CCSID とは文字言語の種類を識別するコードである、
と説明した。
ここでは印刷スプールの CCSID を考えるためにもう一度 CCSID とは何かを
考えることとする。
CCSID を感覚的に理解するための説明が「76. CCSID とは?」であったのだが
そもそも CCSID とは Coded Character Set Identifier
つまり文字コードの組合せの識別コードという意味である。

文字を識別するには私たちが知っている CCSID ではなく、もっと詳しい底辺層として
QCHRID (グラフィック文字セットおよびコード・ページ) というシステム変数は


      文字 ID  . . . . . . . :
      コード・ページ . . . . :

の2つから構成されている。

CRTPRTF (印刷ファイルの作成)コマンドでも


        文字 ID:                                             
      グラフィック文字セット  . . .   *DEVD          数値
      コード・ページ  . . . . . . .                  数値

というのを見たことがあるだろう。

この文字 ID とコード・ページの組合せに番号を振ったのが CCSID である。
つまり


      CCSID = Fx(文字 ID, コード・ページ)

という関係である。
従って文字 ID とコード・ページが決まれば CCSID も決定される。