実行環境

67. RSTOBJ コマンドに追加された *ANY

オブジェクトの復元( RSTOBJ )コマンドの操作で最初に目につくのは
保管されたライブラリーの指定( SAVLIB )パラメータである。

RSTLIB 画面

このパラメータは昔から気になっていて指定するのが面倒であった。
復元するオブジェクトの名前や復元ライブラリーの指定は必要ではあるものの
なぜ元の保管ライブラリーの名前を指定しなければならないのか、合理的な理由が
見つからないからだ。
RSTOBJ の目的は指定したライブラリーにオブジェクトを復元することであるので
元のライブラリーを指定したところで復元後にその古いライブラリーの名前が
復元したオブジェクトに登録されるわけではない。
IBM も OS V5R4M0 になってようやくこの無意味さに気がついたらしくて
「 保管されたライブラリー( SAVLIB ) 」 パラメータの特殊値として
*ANY を指定することができるようになった。

*ANY と指定すれば保管されたライブラリー( SAVLIB )の検査は行われない。
便利になったので覚えておけば役に立つはずだ。