最後に、Web開発に当たって System i だけでなく一般的なWeb開発を学習することはとてもよいことであり
視野を広げることになります。
かと言ってHTTPプロトコルまでに精通する必要もありません。
数ある書籍の中から、比較的、Webの学習に適しているものを挙げてみます。
「Webプログラミング」(翔泳社)株式会社スリーエーシステムズ訳・監修
Webは全くはじめてであり、HTMLもわからないという人でも読めるようになっており、
Webの広範囲の学習の入門に向いています。
C言語のサンプルもありますがC言語のわからない方でもザッと一読できるやさしい解説書です。
Web開発の基本の学習にお勧めできる一冊です。
DHTML + ASP アプリケーションブック(翔泳社)
今ではあえてダイナミックHTML と言及しなくても DHTML は多くのサイトで意識せずに
利用されていますが、DHTML よりもこの書籍の中ではデータ・バインドに関して基本的な解説があります。
XMLによるデータ・バインドも入門から解説されている、今では数少ない貴重な書籍のひとつです。
Win NT4.0 「Webアプリケーション構築ガイド」(SOFTBANK) 大澤文孝著
Win NT 4.0 での IIS + ASP によるWeb開発を主題として解説されているかなりぶ厚い書籍ですが、
名著でありWeb開発をオールラウンドに多方面から解説しています。
サーバー・サイド・スクリプトや、今では難解な技術であるサーバー・エクステンションなどにも解説があります。
プラットフォームは Windows ですが、読破した後でIBM のWeb関連の解説書を読めば、
かなり理解が深まります。
Win NT4.0「Webアプリケーション構築ガイド Phase1 IIS+Access」(SOFTBANK) 大澤文孝著
前者の書簡より前に発刊されたAccessの mdb を IIS + ASP によるデータ・バインドを解説しているもので、
前者に比べてそんなにはぶ厚くはない。
System i の開発では直接、役にし立たないかも知れないが、同じ大澤氏による入門書として個人レベルでも
簡単にWeb開発が行えるように基本が解説されている。
VisualStudio エンタープライズ・ソリューション(アスキー出版局)
これもかなりぶ厚い書籍であるが、Microsoft のWebアプリケーション構築のテクノロジーを
一般企業向けの開発を指向して解説されている。
解説は明らかに Microsoftグループであるので、かなりMicrosoftの製品に偏ってはいるが、
レガシーのサポートとして System i を意識して書かれている部分もあって興味深い。
発刊されて時間も経過しているので、XMLへの言及はほとんどないが、今同じ書籍を出版するとすれば
Microsoftはほとんど XML中心に解説するであろう。
もう一度、改訂版が出版されることを期待したい。
なお、本書のオリジナルは英文であるとともに、かなり海外ではポピュラーでもある。