Web開発では IFS に HTMLファイル や スタイル・シート、GIFファイル などを配置しなければ
ならない作業がかなり多く発生します。
WRKLNK
を使って直接、IFSのファイルを操作するよりは、Windows側でHTMLなどを編集しておいてから
System i のIFSへアップロードするほうが効率的です。それには、FTP を使ってアップロードします。
FTPとは TCP/IP App の一種で ファイル転送のためのユーティリティー です。
FTP は Windowsにも付属していますので、Windowsのftpの使用についてご説明します。
[スタート]-[プログラム]-[アクセサリ]-[コマンド・プロンプト]
を起動します。いわゆる「DOS窓」と呼ばれるDOS/V の画面です。
次は Windows の E:\Temp_E\MyHTML.htm を IFS のフォルダー /A001
にアップロード
している例です。
Microsoft Windows 2000 [Version 5.00.2195] (C) Copyright 1985-2000 Microsoft Corp. C:\>ftp 192.168.1.1 Connected to 192.168.1.1. 220-QTCP AT 192.168.1.1. 220 CONNECTION WILL CLOSE IF IDLE MORE THAN 5 MINUTES. User (192.168.1.1:(none)): qsecofr 331 ENTER PASSWORD. Password: 230 QSECOFR LOGGED ON. ftp> bin 200 REPRESENTATION TYPE IS BINARY IMAGE. ftp> put e:\Temp_E\MYHTML.HTM /A001/MYHTML.HTM 200 PORT SUBCOMMAND REQUEST SUCCESSFUL. 150-NAMEFMT SET TO 1. 150 SENDING FILE TO /A001/MYHTML.HTM 250 FILE TRANSFER COMPLETED SUCCESSFULLY. ftp: 1402 bytes sent in 0.00Seconds 1402000.00Kbytes/sec. ftp> quit 221 QUIT SUBCOMMAND RECEIVED.
最初に
ftp 192.168.1.1
のように FTP + ( System i のIPアドレス) によって System i のFTPサーバーに接続します。次に
User (192.168.1.1:(none)):
に対してユーザー名を、例えば、qsecofr のように打鍵します。
331 ENTER PASSWORD. Password:******
のようにパスワード要求に応答します。(パスワードは表示されません。)
230 QSECOFR LOGGED ON.
のようにログインが成功すれば
bin
を打鍵して バイナリ無変換モードの転送 であることを FTPに知らせます。
put e:\Temp_E\MYHTML.HTM /A001/MYHTML.HTM
によって「e:\Temp_E\MYHTML.HTM」から「/A001/MYHTML.HTM」へ転送を実行します。
put (Widnowsのパス) (IFSのパス)
の形式で転送します。最後に
quit
を入れてFTPサーバーとの接続を終了します。
exit
を打鍵すれば DOS窓も終了 します。
このように PUT
を使って アップロード しますが、ダウンロード には GET
を使用します。
上記がFTP の操作の基本です。ライブラリー・システムの転送でFTP を使ってメンバーまで
指定したい場合は
/MYLIB/MYFILE.MYMBR
のようにピリオドで区切って表示します。FTPで使用する形式は
/QSYS.LIB/MYLIB.LIB/MYFILE.FILE
のように指定する場合もあります。
FTPによって System i のコマンドを実行したりすることもできます。
quote rcmd DSPLIBL *PRINT
のようにquote rcmd ( System i コマント構文) を指示すると System i のコマンドを
FTPによって実行させることもできます。